会頭あいさつ

11月1日付で会頭に就任いたしました塩川です。「商都小諸の復活」を旗印に全力で取り組み、会員の皆様に良い報告ができるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします。
活動方針としましては大きく3つ。「連携」「DX」「教育」と定めました。
「連携」については、今までも行っていることですが、行政や各種団体、地域との繋がりを、より太く強固なものにしたいと考えています。小諸市はここ最近、新規の出店も相次ぎ、元気が出てきたと言われることも多くなりましたが、個人的な実感として、新型コロナウイルスの感染前と比べ、市内の消費量自体は変わっていないように感じられる。
市内の消費量増加のためには、市内外の様々な連携を強いものにして、「小諸」を広く売り込み、呼び込むことが大切だと考えました。幸い、これまで務めてきた様々な役職において、市内外の多くの人と出会うことができてきましたので、そうした人脈や経験が生かせるものと思います。
「商都小諸の復活」を示す指標を職員とともに明確にし、その実現に向け、職員と一丸になって取り組んでまいります。
次に「DX」ですが、これは「デジタルトランスフォーメーション」の頭文字で、簡単に表現すれば、「デジタルを活用して、暮らしを便利にする」ということになります。デジタル社会が進む中、商工会議所が先頭をきってデジタル化に取り組み、会員事業所がDXを経営に取り込めるよう、広めていきたい。
例えば会議などで紙の資料が出ることがまだ多いですが、これをペーパーレスにするだけでもいい。特に会議所は資料に厚みがありますから、これがタブレット端末などで見れるようになれば、会議もスムーズに進むのではないかと思います。
将来的な理想を言えば、今話題の仮想空間「メタバース」を活用し、仮想空間内で会員事業所同士が出会えたりとか、もっと言えば空間内に会議所の事務所ができるようなことができたら面白いのではないか。まだ雲をつかむような話ではありますが、今から研究を始めることが大事。任期中の3年をめどに、何らかの報告ができればと考えています。
最後に「教育」です。もちろん、商工会議所は会員あっての存在であり、会員を守るのが第一の使命。しかし、日本商工会議所には「教育委員会」という存在があり、キャリア教育などを推し進めている。こうしたことを、小諸でも始めてみたい。
教育について取り組むのは、「小諸にこんな事業所がある」ということを子どもたちに知ってもらいたいからです。こうした教育に関する取り組みを進め、今小諸市で学ぶ小学生や高校生たちが進路選択に直面した際、「地元で働く」ことが選択肢の一つになるような取り組みに育てていきたい。
この3つの方針を進めるため、「連携推進特別委員会」「DX推進特別委員会」を新たに設けました。教育に関しては特別委員会はありません。すべての常任委員会で取り組んでいく課題だと考えています。
任期は3年。ですが、おそらく「あっという間の3年」になるだろうと思っております。限られた時間の中でどこまでできるかはわかりませんが、全力で職責を全うし、掲げさせていただいた3つの方針について、できるだけ多くを実現させたいと考えています。ご期待ください。
小諸商工会議所ができて百年余り。今、小諸は良い波の上にいると思う。「今やらねばいつやるのか」。そんな覚悟をもって、頑張っていきたいと思っています。

小諸商工会議所
会頭 塩川 秀忠